« コロナ禍に俳句大会中止 その後 | トップページ | 終戦から75年の夏 »

米津玄師(ヨネツケンシ)「STRAY SHEEP](迷える羊)発売す

米津玄師(ヨネツケンシ)「STRAY SHEEP」(迷える羊)発売す

 

 米津玄師(ヨネツケンシ)「STRAY SHEEP」(迷える羊)

タイトルは新約聖書マタイによる福音書を始めとする

迷える羊」と訳されるアルバムでジャケットには

羊のマスクを被った人間がいる。

このジャケットはこれまでの作品四作品と同様

米津が自ら手がけている。

また、このアルバムに収録されている楽曲は、

合計244冠という偉業を成し遂げている。

アルバムには2018年以降にシングルリリースされた

Lemon」「Flamingo」「TEENAGE RIOT

海の幽霊」「馬と鹿」、

米津がプロデュースし、Foorin菅田将暉へ提供した

パプリカ」「まちがいさがし」のセルフカバーバージョンの他、

テレビドラマのタイアップで話題をさらった「感電」、

米津と親交の深い野田洋次郎が参加した「PLACEBO

を始めとする新録曲を含む合計15曲が収録される。

本来は「Lemon」以降の2年半をストーリー仕立てで

見せるようなポジティブな内容のアルバムが計画されて

おり、その制作の一環として

2020年2月から10都市を巡るライブツアー

2020 TOUR / HYPE」を開催、

そのさなかで「HYPE」という新曲を書き、

2019年のツアータイトルになっていた

<脊椎がオパールになる頃>という歌詞を含んだ

楽曲を初披露する予定であった。

しかし 2019新型コロナの影響で

2月27日の宮城公演以降は

振替公演も含めて全て中止になり、

予定されていたさいたまスーパーアリーナ公演での

ライブ映像の撮影も行えなくなった。

そこで計画を大きく変更せざるを得なくなったという

混沌とした社会状況の中で、

「自分はどういうものを作るべきなのかを

短い時間の中で考えなければならなくなった」

ことが本作のきっかけとなったという。

   8月6日朝刊読売新聞14、15面ぶちぬきで

米津玄師さんインタビュー特集記事を組んでいる。

 

 4月4日、米津はツイッターで

 「ありとあらゆるものが土台からぐらつき始めている

 を痛感しています」とつぶやいていた。

 このコロナ禍の間 何を考えていたのだろうか。

  その中で、「虐げられた側に」立って作詞する事。

 又、自粛警察のように、正義の名の下における

 他罰的な姿勢へ距離を置く事。

 世の中はさほど品行方正にできあがっている

 ものではないのだから。

「いらないもの」の矜持。

  個人として考えると、不要不急って、耳にタコが

できたが、生活に必要最低限なものを突き詰めていくと

音楽って最初の方にいらないって捨てられるもの

だったと思う、と。

 

 だから 周りから見れば必要じゃないかもしれないが、

 

自分にとっては生きてゆく上で必要なのだ、と。

 

 更に自分の中の一番の根っこの部分にある善悪や

 

美醜の判断というもの、人に渡してなるものか、と。

 

 一方、無邪気な季節は過ぎたという自覚。

 変化を肯定する方向性は目指して。

今しかできない表現があるという自覚。

  充実した紙面であった。

 

 

近作月の俳句から

 

 「滝」俳誌 投稿句(10月号掲載)

 

夏休み大恐竜の骨の下

 

炎天を待つ少年の葉切傷

 

ジャスミンの香の呼び覚ます昔かな

 

伝承碑のうすれし文字の残暑かな

 

賢治に似し人が来たるやませかな

 

猪と対峙して夏星を撒く

 

箱根登山鉄道あじさいの旅

 

 

「瀬音集 10月号 」 

 

「秋薔薇」

 

中空に蛇のうねりとばらの棘

 

夏草やあとは頼むと飛行場

 

大らかに廻る地軸や大西日  

 

天空のいのちのこゑや遠花火

 

星々の暗い空洞科学の子

 

秋薔薇衿美しく座りけり   

 

 

「仙台一高 楡の会 俳句部」メール句会 投稿句

 (仙台第一高等学校同窓会東京支部ホームページ掲載)

題 「雷」 「無」

 

遠雷や雀のけぞる鬼瓦

 

雷の奔る地球の夜明けかな

 

夏草の伸び放題の無音かな

 

涼新た本出してまた無一文

 

山を発つ万の羽蟻を見送れり

 

物音の山に響いて秋はじめ

梅雨夕焼畦に遊びし雀らも

 

 

「 青磁会 代表中山一路 」投稿句

題「残暑」「遠」

 

伝承碑のうすれし文字の残暑かな

 

秋暑し山を称へし人はいず

 

一兵卒に成り切れず秋暑し

 

秋暑し神社めぐりのバスの旅

 

秋暑しバスの旅なる寺巡り

こねこねこねと手を洗ふ残暑かな

 

奥山の沼に一人の残暑かな

 

ふと気づく目尻の皺の残暑かな

 

「遠」

天空のいのちのこゑや遠花火

 

夜店にて瀬戸物ひとつ遠花火

 

遠雷や蜜柑とありしビラの嵩

 

チェロ抱へ酒場を出でり遠花火

 

遠雷の頑固通すも疲れたり

 

 

頭より滝のシャワーを浴び登る

 

山毛欅林の滝に宿りし水の神

 

潮の香の憑きしマタギや夏霞

 

石滝の右手の崖の苔清水

 

干草の香りすなはち秋のこゑ

 

朝顔の闇を通りて咲きにけり    

 

蛍の夜土間通らせてもらひけり

 

蜩の朝に煎茶を絞りきる

 

登頂をやめたる秋思なりしやも

 

 

 

 近作  題 「七夕」

 

七夕や星はいずれも濡れゐたる  

 

七夕や寝て一畳の大宇宙

 

七夕の星に祈りし千羽鶴

 

折鶴に息吹き込みて吹き流し

 

七夕を涼しと思ふ心かな

 

下駄履きの音の軽さの七夕や

 

七夕や星の湧き出て柘榴裂け

 

七夕の夜風も恋の名残かな

 

七夕の短冊蝶の翻がえり

 

七夕にきて父母の蘇える

 

七夕の喨々とありアーケイド

 

七夕や仙台の軒ひろやかに

 

星に出て竹に飾りし七夕よ

 

七夕の浴衣流るる仙台よ

 

恋唄の聞こへ七夕竹撓る

 

七夕の群れゐてふつとちりぢりに

 

七夕の晴ゆく空に迎へられ

 

七夕の竹青空の匂ひして

 

棚機の五色彩る織りの糸

 

笹の葉の穢れ清める吹き流し

 

仙台の七夕恋し千羽鶴

 

七夕の笹に祈りの重さかな

 

七夕竹立つ地は西日ビラまかれ

 

七夕やたそがれに又よひやみに

 

七夕の夕闇ゆるく上りけり

 

七夕に揺れゐて脛の白さかな

 

七夕の短冊雲に懸かりけり   

 

あまびえの絵姿や七夕流し

 

笹飾る空に蹄の音消ゆる

 

鎮魂の碑の校舎笹竹飾る

 

七夕の月海光としてあそぶ

 

七夕の禊なりけり馬洗ふ

 

藍の風街ゆく仙台七夕

 

七夕や折鶴に息吹く込みぬ

 

アルタイトとベガ夢叶えたるこの世にも

七夕の扇に汀子七句帖

 

藍の風街ゆく仙台七夕

 

亡き父よ母よ兄貴よ星祭

 

見るからに五色の川の吹き流し

 

熟睡児の水やはらかに星祭 

 

 

   又 来週に

|

« コロナ禍に俳句大会中止 その後 | トップページ | 終戦から75年の夏 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« コロナ禍に俳句大会中止 その後 | トップページ | 終戦から75年の夏 »