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仙台一高楡の会俳句部6月号講評から

> 新型コロナ禍の新時代への対処策として

  政府、金融機関の中小企業支援策として

  持続化給付金の受注の幽霊法人問題、

  その給付金の遅れ等が懸念されている。

  しかし 今 考えなければならないのは

  今後の日本企業の生き残り策である。

   つまり 新時代の流れを推定しながら、

  時代にあった事業戦略策を査定する方法の制定、

  それにより、厳しく「企業のトリアージの仕組み」

  を早急に作成する事が重要であり、必要である。

  それが国の、政府の仕事である。

  つまり 企業の淘汰、取捨選択が必要になる。

  新しい時代へ新しい企業が必要である。

  変わらなければ生きていけない。

  

 

> 6月号 仙台一高 楡の会俳句部 選句及び講評 

  赤間 学 宗匠選

  (プライバシーから 作者無しで)

(尚 仙台一高同窓会東京支部のホームページで確認可)

 

 

天 42 まどろめば銀河の果ての遠蛙

 

 虚実は俳句の特権である。

 まどろんで夢に銀河の果を見ていたら、

 現実に戻れば遠くで蛙が鳴いているという

 意味に読んだが。

 そこに詩情があるか、感じる人がいるかということ

 でしょうが、私はいたく感動した。

 春の駘蕩感が新しい表現で示されている。

 「まどろめば銀河の果や遠蛙」と句を切った読み方

 をしたのだが。

「切字」を活かして、又、切字特有の、俳句特有の、

 一瞬のうちに別の世界を表現しているからである。

 新しい詩情が表現されている。

 尚 第65回角川俳句賞受賞者は ともに37歳、

 西村麒麟氏、抜井諒一氏は(第23回日本伝統俳句

 協会新人賞受賞者)で題「鷲に朝日」の50句の中

 の一句として「遠蛙ときをりすぐそこの蛙」がある。

 皆様はどう鑑賞するでしょうか。

 

地 1  風は良し賜り物はこの泉

 

 俳句は季語を活かしているかが評価の分かれ目になる。

 この「泉」はまさにこの泉である。

 こんなにも自由に俳句であそべる作者はすばらしい。

 上句の「風は良し」が効いているのだろう。

「風は良し」と「この泉」が化学反応を

 しているのだろう。

清々しい一句に仕上がった。

 

人 4  月山の霊溢れ出す清水かな

 

 この句も、虚実が活きている句である。

「月山の霊」と「清水」との呼応があって

 の感動である。

「月山の霊」の虚と、その感動の大きさが、

 現実の目の前の「清水」への思いだろう。

 俳句は説明でなく、見て、触れて、その現実の感性を

 天から降りて来るまで待つ文学である。

 

佳作25 学び舎は物音もせず花は葉に

 

 このコロナ禍で学校閉鎖が続いている。

 仙台市も5月31日まで休校である。

 人気のない学びやに人も影も物音もしない。

 母校の校庭の土手の桜も今は葉になっている。

 時の移ろいが必ず明日の希望をもたらしてくれる。

 いい句ですね。

 

佳作35 早苗饗や早乙女の手を神に添え

 

 さなぶりの説明になっていますが、

それを差し引いてもさなぶりの雰囲気が出て

 いいますね。

 「早乙女の手を神に添え」の「神に添え」が

 いまいちわからないが。

 できるだけ神とか天とか仏とか使わないで俳句を

 作りたいとおもうのですが、私もついつい使用して

 しまいますが。俳句らしい句になってきていますね。

 具体的な物に替えられたらいいですね。

 神に添えを碗に添えとか。例えば、

 早苗饗や早乙女の手を椀に添へ   

 参考まで

 

佳作39 孑孑のくねるを猫と見てをりぬ

 

 とてもいいですね。

 孑孑のくねる様子を猫とみていることを

 俳句として表現されており、

 俳句に手慣れた手腕が見えています。

 こんな肩の力を抜いた句もいいですね。

 

佳作37 夏めきぬ雲の白きに鳥鳴きて

 

 これもいいですね。

 素直で。爽やかな夏の到来がよりこの句で

 よみがえりますね。

 こんな句をどんどん見たいですね。

 

佳作44 筍の飯湯気立てて喉鳴らす

 

 喉鳴らすまで必要かな。

 喉鳴らす状況が上句で語られているので、

 それを読者に想像させのが俳句だと

 私は思っています。

 筍のご飯の湯気の立ちあがる

 参考まで

 

佳作34 薫風を受けてオルレの道光る

 

 これも初夏の雰囲気がでていますね。

 題材として韓国由来のオルレ、

 学生時代のワンゲルぽいものを想像していますが。

 宮城オルレは海も山も見えて景色のいい所を

 歩くようですね。

 新題材をいれて本当に「薫風を受けて」で

 とてもいい句になりましたね。

 季語の力が活きていますね。

 

佳作24 アクリルに透けて見えるは春遥か

 

 詩情あふれる俳句ですね。

 アクリルの持つ質感がうまく表現されていますね。

 それをハイカラに、ハイク仕立てにして「春遥か」

 と落とし込んだ手腕はお見事ですね。

 意味を問わない事が俳句の基本であるが、

 意味が通じなければ俳句にならない矛盾も

 含んでいるので難しいですよね。 

尚、 アクリルはコロナ対策のあれでしょうが、

 この句はとても気に入りました。

 

 また来月を期待して。

 

> 尚 赤間 学の句は

 

 若き女のしめやかに岩清水   学

 

 写生子のパレットの中風立ちぬ

 

 くちびるの風に敏しやライラック

 

 白樺の山毛欅はしづかに暑に向ふ

 

 夏霧を脱いで顕はる馬百頭

 

 

>尚 あとがきと推奨の暗唱句を掲載中

 

 暗唱句 (新みちのく歳時記から)

 永井孫柳編(東北大学生物学教授。饗宴創刊主宰)

  尚、1946年、永井教授は桑原武夫教授

(現代俳句は第二芸術とする論争)に俳句の資料

 を提供した人物です。

 

棒になる霜のみみずを掴みけり 阿部みどり女

日ねもすの風花淋しからざるや 虚子

毛衣を脱げば真肌のあらはなる 虚子

如来への道狭はまりて若奈畑  永井孫柳

沖に消えし流灯風を残しけり  菅原鬨也

津軽三味三十挺の弾始     大和田

冬の蠅逃げれば猫にとられけり 一茶

遠野路や曲り屋飾る掛大根   安部

雪掻きて手足の火照り抱きねむる 古賀まりこ

ひたひたと寒九の水や厨甕    山口青頓

みちのくの雪深ければ雪女郎   山口青頓

寒鮒の雲のごとくにしづもれる  山口青頓

行きちがふ顔をあげずに雪眼かな 皆吉

樹々の雪はたはた落ちて女坂   馬淵

水責の道具揃ひて紙を漉く    後藤夜半

 

 

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