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2019年8月

9月号 NHK俳句テキスト 全四週 入選佳作

> 仙台一高楡の会俳句部の投稿句と点盛り結果

  選評のメールが来た.

     赤間学が選評中心に語る宗匠、席題係が副宗匠

  百足呉光、編集部長が笹川進氏でやっている。

  選ののみの参加者20名程であるが。

>そのメールに 赤間 学の事が書いてあった。

 それが NHK俳句 9月号テキストの中に 

 入選句があったとの事。

  そうか 「滝」成田一子主宰が 長嶋さん分のNHK講師

 として添削をしており、投稿を依頼されたのでメールで

 かんたんな気分で応募したからだと分かった。

> ところがそれだけでなく 結果として 4人の選者の

 入選佳作になった。

 

> 宇多喜代子選 兼題「団扇」

    絵団扇として大は大小は小     宮城県 赤間 学

 

>長嶋 有選  兼題「クーラー」冷房

    クーラーの風絵葉書のナイルの帆  宮城県  赤間 学

 

>井上弘美選  兼題「鱧はも」

    故郷に帰れば父の鱧胡瓜      宮城県  赤間 学

 

>堀本裕樹選  兼題「暑さ」

    足裏に地震の残りし暑さかな     宮城県 まなぶくん

 

> まさかの坂ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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俳誌「ひいらぎ」7月号「連載」名著トレッキングに句集「福島」の書評掲載。

>俳誌「ひいらぎ」7月号 主宰 小路 智壽子(師系 阿波野青畝)

 神戸市灘区、俳人協会、 p18,19に「連載」、

 名著トレッキング(八十四)として平田青雲氏により

 句集「福島」の書評を掲載して頂きました。

>感謝します。

 

>赤間 学句集「福島」

 

>著者は昭和二十三年宮城県大郷町生れ。

 同四十一年宮城県内高校生俳句吟行会に参加。

 同四十四年弘前大学同人誌「飛土」創刊同人、

 後に社会人として「斜坑」創刊同人。

 平成四年俳誌「滝」創刊時に入会。

 同十六年同人。同二十二年編集部長。

 同二十六年宮城県芸術協会文芸賞、 同県俳句協会賞正賞、

「滝春秋賞」受賞

 同二十七年「滝賞」、現在「滝」同人。青磁会「会員」。

 公益法人日本伝統俳句協会会員で仙台市にお住まいである。

  この書は第一句集で(帯紙)には「東日本太平洋沿岸

 の港湾施設や津波用河川水門等を建設する土木技術者

 だった私は、東日本大震災によって、長年自分が手掛けて

 きた構造物が一瞬にして崩する壊という大きな喪失感に

 襲われた。

  震災後、復興・再生事業に従事し、近年では特に福島

 について句作を重ねてきた。いくらかでも「福島」の「今」

 を切り取れていたならば幸いである」とあり、

 <福島の火蛾にならねばならぬかな>

の一句を掲げる。

  私も著者の想いに沿い、東日本大震災、特に「福島」

 について、感動句を年度別にトレッキングしてみよう。

 

(2011年)

  春恨や海のめり来る逃げて逃げて

 

  棺なく花なく野火の錢(はなむけ)か

 

  仰向けに眠らせてやる花の下

 

  凩や瓦礫は今も街の中 

 

  万感胸に迫る上五、海上の漁船や陸上の建物を根こそぎ押し

 流し来る津波を活写する中七、恐怖に戦き叫ぶ下五と圧巻だ。

  東日本大震災の地震と津波による被害は甚大。東北と関東

 地方の太平洋沿岸での死者は無残。棺も花もなくはなむけは野火。

  一瞬の津波による死者は一時廃虚や海岸に様々な姿態で放置

 されたが、家族や隣人達が後に葬礼に従い花下に安置した。

  三月の大震災から八か月、凩荒ぶ初冬になっても街中には

 まだ瓦礫が残り、復興がままならず、原発被害の街は更に酷。

 

(2015年)

   被曝の町の泡立草と信号機

 

   秋茄子と回覧板は笊の中

 

   新米の線量記すペンの先

 

   冬すみれ被曝検査を受けにけり

 

  東日本太平洋岸でも福島県は原子力発電所の事故で放射能が

 洩れ被害が重なった。被曝の町は、住民が避難し、まだ無人。

  震災から四年経って今も、被災には転居できず避難所暮らし

 の人も多い。日々の暮らしは不便で、笊がつなぎ役である。

  原子炉から洩れた放射性物質は大気中に拡散して大地を汚染

 したが、新米の被ばく検査をするその眼は数字に鋭く光る。

  「被曝検査」は放射線の汚染度を計る。放射線量検査は、、人体

 や家畜、農水産物に限らず、環境浄化のため草木にも及ぶ。

 

 

(2016年)

   いなだ東風いまも同居の仮住ひ

 

   浜の転覆船に潮満つる夏

   

   汚染水のタンク増設秋暑し

 

   冬日抱き白き服ゆく廃炉棟

 

  震災から5年。被災地では今なお仮設住宅で同居生活を送る世帯

 がある。浜から少し寒い春風が吹くが、未来は如何ばかり。

  テレビで見たが、大きな船が浜に打ちあがっていた。津波の大きさ

 が推測され、防災の教示に保存の声をあるようだが。

  発電所の敷地に立ち並ぶ汚染水タンクは増設が続くが、汚染水の

 処理ができるまで増設は続く。汚染土の袋共々目の毒だ。

  放射線害をなくすには原子燃料を取り出し廃炉が必須。棟には

 放射線防御の白服を着た作業員が働くが、廃炉の道は長い。 

 

 

(2017年)

 

   海隠す防潮堤や冴え返る

 

   メルトダウン後の春の闇の冥(くら)く

 

   除染女の日焼の顔にマスク痕

 

   大海にセシウム洩るる炎暑かな

 

 

  津波から六年。海岸には高い防潮堤ができ人が暮らす陸と魚貝

を漁る海を断った。防潮堤の功罪が心配,作者は冴返るとした。

  「メルトダウン」は炉心が高温になって、核燃料が溶ける現象。

溶けた核燃料を原子炉から取り出のは非常に危険で困難の由。

  屋内でなく汚染地域の野外で作業する人は日焼けをするが、顔に

 大きな防御マスクを付けるからその痕が白く残る。

  「セシウム」は放射能汚染水にも含まれて人体に有害。地下水

   から海に洩れないように防護壁を作る等しても洩れは続く。

 

 

(福島 2017年)(日本伝統俳句協会賞30句、佳作一席受賞作から)

   

   桜東風解体進む仮設かな

 

   一時帰宅花野の雨となりにけり

 

   秋天や福島ザブザブ洗ひたし

 

  去年の「いなだ」が「桜」東風になり、「仮住ひ」が「解体進む仮設」

 になって喜ばしい限りだ。仮設からの幸ある転居を祈る。

  立入禁止地区の除染作業が進み、やっと「一時帰宅」が可能になった。

 荒れた屋内の整理をされるご家族の姿が彷彿する。

  一時帰宅が許されて、除染は未だ遅々たるもの。この秋天下、福島を

 丸ごと、徹底的に「ザブザブ」と洗いたいものだ。

 

   被災者のその後聞きゐる夜長かな

 

   一行の詩の祈りや冬の星

 

   去年今年(こぞことし)消してはならぬ村ひとつ

 

  福島の被災者は地震・津波の被害に加えて原発事故が重なり過酷

 である。隣人や知人の被災後を聞く懐かしくも辛い夜長である。

  「一行の詩うた」は俳句だろう。冬の星を仰いでの「祈り」は、

 世の安穏、早期のふ復興・被災者等だろうか。珠玉の一句。

  除染が終り、帰郷が許可されても、帰郷する人、望む人は極端に

 少ない。だが、生まれ育った郷土は一村をもなくせないという決意。

 

  発行所 「朔出版」(さくしゅっぱん)発行年2018.11.1  

 書評住所 三重県松阪市垣鼻町1223

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     

 

 

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俳誌「松の花」松尾隆信主宰 句集「福島」現代俳句管見

>俳誌「松の花」松尾隆信主宰 句集「福島」現代俳句管見

 P34 松田 知子様 鑑賞

 

> 句集「福島」 赤間 学著 第一句集

 (滝同人、青磁会、仙台一高校楡の会俳句部宗匠)

 

>   山刀伐の径薫風の立ちにけり

 

  第一章 「暮れゆく秋は」より一句。

  峠は最上町と尾花沢市を結ぶ。

  深山の径を旧暦五月芭蕉と曽良が通った。

  筆者は友人と六月に歩いた。

  午後で風も感じなかった。

 

 

>   棺なく花なく野火の餞か

 

  第二章「東日本大震災以後」よりの句。

 

  東日本太平洋沿岸の港湾施設や

  津波用河川水門等を建設する土木技術者

  だった作者は、自分が手掛けてきた建造物

  が一瞬にして崩壊するという喪失感に襲われたと

  帯にある。

 

    春恨や海ののめり来る逃げて逃げて

 

           炊出しを知らせる鉦や梅真白

 

    つばくらめ流失の家探すかに

 

    話し込む一人は拝む不如帰

 

    同姓の浜の墓標や草の花

 

    セシウムの匂ひを持たず梅雨寒し

 

 

 

>    秋天や福島ザブザブ洗ひたし

 

  第三章「福島2017」より

  

     曼珠沙華核廃絶のほむらとも

 

     除染後の墓地に冬日の移りけり

 

 

     体験者の句は実感があり重い。

 

 

>  一行の詩の祈りや冬の星

 

 

 

 

 

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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宮城県俳句協会会報近刊句集紹介 赤間学句集「福島」の紹介記事

> 宮城県俳句協会会報近刊句集紹介 赤間学句集「福島」の

 紹介記事が掲載されました。

 筆者は平山 北舟さん(俳誌小熊座同人)

 

>県芸術協会文芸賞や県俳句協会俳句賞を受賞されている

 「滝」同人 赤間学さんの第一句集である。

 

>俳句開眼の句として巻頭に

    暮れてなほ暮れゆく秋やみちのくは

 を据え、

 

    帆柱の直立虚子の忌なりけり

 

    ランナーの鎖骨枯野を明るくす

 

    アフリカを発つ原人に時雨れけり

 

 など発想が豊かで広く、平易な表現ながら格調高い

 

 句が並ぶ。

 

  また赤間さんは現役の土木技術者である。

 

>この句集は、長年手がけてきた港湾施設や水門が大震災で

 

 崩壊するという大きな喪失感の中で復興・再生事業に

 

 従事し、句作を続けている記録の書でもある。

 

    大海にセシウム洩るる炎暑かな

 

    福島の火蛾にならねばならぬかな

 

    夏草や被曝の牛の生かさるる

 

    時雨るるや被曝ノートにある余白

 

 

> 以前「滝」前主宰の菅原鬨也氏によって

 

  雑誌「俳句」に季語主体の俳句として掲げられた

    

 

    夕焼を使い切つたる作業船

 

 

>みちのくへの深い愛情や自然と人間の共生を詠んだ

 

 

   松島は光の器小鳥来る

 

 

   稲架の棒立てて大星雲の中

 

 

   みちのくの源流として天の川

 

 等の句に感銘を受けて更なる句集の発刊が待たれる

 

   (朔出版発行) 筆者 平山 北舟

 

 

 

 

 

 

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