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2019年5月

句集「福島」2007年代の句より

>陸奥新報社に句集「福島」の掲載用として

 

 俳人木村詩織(旧姓知北直美さん、大学時代の音楽仲間)

 

 によりインタビューが5月12日仙台であったが、

 

 原稿を新聞社へ提出したとの連絡があった。

 

 6月の掲載らしいが。 楽しみである。

 

 

>さてその句集「福島」2007年代より

 

  突堤に四股踏んでゐる松の内

  (とっていにしこふんでいるまつのうち)

 

  家並の格子戸古るる淑気かな

  (いえなみのこうしどふるるしゅくきかな)

 

  大仏の掌開く梅の花

  (だいぶつのてのひらひらくうめのはな)

 

  水甕の上とや蝶の能舞台

  (みずがめのうえとやちょうののうぶたい)

 

  洞窟のマリア観音春灯し

  (どうくつのまりあかんおんはるともし)

 

  底本の仮名の表記や紫木蓮

  (そこぼんのかなのひょうきやしもくれん)

 

  小手毬や赤十字社の従軍歌

  (こてまりやせきじゅうじしゃのじゅうぐんか)

 

  舟はバナナの容して梅雨晴間

  (ふねはばななのかたちしてつゆはれま)

 

  縁日の香具師の口上夏蓬

  (えんにちのやしのこうじょうなつよもぎ)

 

  山の宿蛾の取りに来るランプの灯

  (やまのやどがのとりにくるらんぷのひ)

 

  競市の牛の尻搏つ蚊遣草

  (せりいちのうしのしりうつかやりくさ)

 

  手籠から酢の泡立つや晩夏光

  (てかごからすのあわだつやばんかこう)

 

  阿弖流為の馬の眼に降る桐一葉

  (あてるいのうまのめにふるきりひとは)

 

  (すこしでるけもののせいやもちのつき)

 

  海原を洗ひあげたり夕月夜

  (うなばらをあらいあげたりゆうづきよ)

 

  玲瓏や灯火親しむ大言海

  (れいろうやとうかしたしむだいげんかい)

 

  真青なる空より出でて雪蛍

  (まさおなるそらよりいでてゆきほたる)

 

  松の雪文字の小さき大辞典

  (まつにゆきもじのちいさきだいじてん)

 

  人生の美しき時黒セーター

  (じんせいのうつくしきときくろせーたー)

 

  地吹雪の止みて万灯籠の月

  (じふぶきのやみてまんとうろうのつき)

 

   孑孑やポケットティッシュまた溜る

   (ぼうふらやポケットティッシュまたたまる)

 

  角燈を提げて出水の泥鰌採

  (かんてらをさげてでみずのどじょうとり)

 

  睡蓮の葉の反りかへる夕べかな

  (すいれんのはのそりかえるゆうべかな)

 

  太陽の匂ひしてをり花カンナ

  (たいようのにおいしておりはなかんな)

 

  大地震の二度来る夜のすいつちよん

  (おおないのにどくるよるのすいっちょん)

 

  土偶みな大きな尻や豊の秋

  (どぐうみなおおきなしりやとよのあき)

 

  露けしや鉄塔の上の明の星

  (つゆけしやてっとうのえのあけのほし)

 

  山里や野積の藁に日のうねり

  (やまざとやのずみのわらにひのうねり)

 

  凩やぶつきらぼうの貌に遇ふ

  (こがらしやぶっきらぼうのかおにあう)

 

さて、次回は2009年代です。

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

                 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  水甕

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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青森市の田中恵美子さんより 句集の講評のお手紙あり

>私の音楽仲間の木村詩織さんから句集「福島」の紹介があったとの事。

 

>赤とんぼ空に無数の穴あけて

 

 雪はみな闇より生るる月の山

 

 風花や沈黙の空語りだす

 

 心なしか空開いてゐる夕立前(ゆだちまえ)

 

 水甕の上とや蝶の能舞台

 

 冬銀河鎮かに海へ降りてくる

 

     詩情豊かな美しいです。

 

>十八歳の己に出会ふ修司の忌

 

 甚平着て晩年といふ軽さかな

 

     ひとりの中に同時に存在する 十八歳と晩年

 

>迪花(みちか)生まれ来て海の底まで春

 

 春の日や生きるものへと水動く

 

      春のエネルギー 命の源 ダイナミズム

 

>夜までに少し闇のある虫のこゑ

 

 奥山の樹になるまでの日向ぼこ

 

 山里や野積の藁に日のうねり

 

          瞬間の切り方が心象派

 

 

>海のうねりは子守唄牡蠣育つ

 

 俎に海を吐き出す海鼠かな

 

 海鞘喰へば微かに動く蒙古斑

 

          海の存在感

 

>立春の児の歩き出す地球かな

 

 逃げる子を叩くも楽し天花粉(てんかふん)

 

 打水を了へて子等にもかかけてやる

 

           子供への愛情

 

>封鎖してジャングルジムは灼けてゐる

 

 時雨るるや被曝ノートにある余白

 

 春恨や海迫りくる逃げて逃げて

 

 決壊の溜池ぬらす蛍かな

 

 秋天や福島ざぶざぶ洗ひたし

 

 原発事故へ遭へどなほ鮭遡上

 

 里神楽海に呑まれし魂も来よ

 

 除染後の墓地に冬日の移りけり

 

 一行の詩の祈りや冬の星

 

 去年今年消してはならぬ村ひとつ

 

 白鳥帰るいまだ不明者ゐる海を

 

 種芋を歩幅に合はせ植ゑにけり

 

      あの時、そして時を経て 地球に住まわせて貰っている人間は

      思い上がらづ、自然への畏怖の念を忘れずに、

 

 

>読んで頂き、ありがとうございました。

 

 

 

 

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句集「福島」2006代後半

>5月12日(日)は仙台市の「滝」句会で八木山動物園での吟行会へ。

 飛び入りで私の50年ぶりの弘前大学の音楽仲間、

 俳号木村詩織(本名木村直美さん、旧姓知北直美さん)も参加

 理由は陸奥新報社(弘前市本社の新聞社)に句集「福島」の講評を書くために

 本人からの声を聞きたいからというので、来仙なら吟行会へも参加してと。

 木村詩織さんはねむの会での音楽活動、弘前オペラ(49回)のマドンナ。

 指揮者も初回から虎谷さん。懐かしい。練習年、第一回のファガロの結婚

 に参加したので。今回はそのときのプログラムも持参。

 又俳句は20年以上も元陸奥新報社勤務の泉主宰で此岸(しがん)句会

 現代俳句協会中村会長「陸」系列。更に「俳句を歌う」の題でCD化されている。

 私の句は

 大き象大き日とあり青嵐   後に 「大き像大き日とあり青嵐」

 動物園のキリン五月の風の中

 竹の葉のこぼれおちたり犀の背に

 >木村詩織さんの句

   半世紀ぶるの笑顔や新樹光 

 「陸」への投稿句として 

    やや痩せて端に立つ人聖五月
  ・ 八木山の動物園に夏の潮
  ・ 薫風のサインは旧姓遊び紙
  ・ 逃水の車窓流るる五十年
  ・ 読み耽る句集福島夏木陰

とても愉しかった。

 

>句集「福島」 2006年代後半

 

> 夏の日の旗たなびけりあ敗者にも

 

> 空蝉やコップに少し指の跡

  (うつせみやこっぷにすこしゆびのあと)

 

> 鯔跳んで十三の湊の夜明かな

 (ぼらとんでとさのみなとのよあけかな)

 

> 青空の澄みゆく力通草割る

 (あおぞらのすみゆくちからあけびわる)

 

> 何処ぞより湧き出て来たり濁り酒

 (どこぞよりわきでてきたりにごりさけ)

 

> 秋風を袂に隠すイタコかな

  (あきかぜをたもにとかくイタコかな)

 

> 冬隣梅酒の梅の沈むころ

 (ふゆどなりうめしゅのうめのしずむころ)

 

> 星冴ゆる銀山跡の鉄格子

  (ほしさゆるぎんざんあとのてつこうし)

 

> 襖絵の孔雀逃げたる小春かな

  (ふすまえのくじゃくにげたるこはるかな)

 

> 枯芒昭和は馬に乗つてくる

  (かれすすきしょうわはうまにのってくる)

 

> みちのくの訛り固まる海鼠かな

 (みちのくのなまりかたまるなまこかな)

 

> 朝寒のトースト焼けてゐたりけり

 (あさざむのトーストやけていたりけり)

 

>次回は2007年代より

 

 

 

 

 

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句集「福島」2006年代

>10連休も終え、孫たちも5日間遊んでいきました。

 4月以降、仕事のシステムも少し変化しましたが、

 この一週間で流れができました。

>5月12日(日)仙台国際ハーフマラソン開催ですが、

 今回は八木山動物園で「滝」俳句会で吟行会です。

 天気はよさそうですね。

 突然でしたが、大学時代の音楽仲間が俳句(陸)結社、に

 在籍していたので句集を送ったいたのですが、その縁で

 「陸奥新報」に句集「福島」の記事を載せたいのでインタビュー

 をしたいとの事。

 仙台駅9:29に迎えに行きこの足で吟行句会へ参加させるために。

 約50年ぶり。愉しくなりそうですね。

 

>句集「福島」2006年代

 

> 野に光ありて七草粥を食ふ

 

> 俎に海を吐き出す海鼠かな

  (まないたにうみをはきだすなまこかな)

 

> 病む妻に買ひたる林檎日脚伸ぶ

  (やむつまにかいたるりんごひあしのぶ)

 

> 紅梅や大きな絵馬を翻す

  (こうばいやおおきなえまをひるがえす)

  尚:「むじな」俳誌、東北の大学生10人程の俳誌。

    主宰の浅川氏より佳講評あり。

 

> 初燕ジャガタラ文の走り書き

  (はつつばめジャガタラふみのはしりがき)

 

> 蟒草喰ふや山晴れきつて鳥の声

  (みづくうややまはれきってとりのこえ)

 

> 嬰児の眠る力や繭を編む

  (みどりごのねむるちからやまゆをあむ)

 

> 中吊の大きな文字や夏来る

  (なかつりのおおきなもじやなつきたる)

 

> 豚カツにキャベツ大盛り更衣

  (トンカツにキャベツおおもりころもがえ)

 

> 俯きし聖母子像や麦の秋

  (うつむきしせいぼしぞうやむぎのあき)

 

> 万緑や流鏑馬の矢の放たるる

  (ばんしょくややぶさめのやのはたたるる)

 

> 汗流す石工の腕太きかな

  (あせながすいしくのかいなふときかな)

 

> 鬼婆の棲みたる岩屋墜栗花雨

  (あにばばのすみたるいわやついりばな)

  安達ケ原の鬼婆伝説、おくのほそみちに記事はあるが

  発句(俳句)はなし。

 

 

> 川の名をぶつぶつ言うて鰻丼

  (かわのなをぶつぶついうてうなぎどん)

 

> 2006年代後半は次回に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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句集「福島」2005年代 

>娘夫婦が5月1日から来ている。

 5月5日に帰るらしい。

 杜のみちのく公園に一緒にいったりと楽しい時を過ごしてます。 

 いま5月4日 御即位一般参賀の画面をみて打ってます。

 

>句集「福島」 2005年代より

 

>縄文の風を纏ひし土筆かな

(じょうもんのかぜをまといしつくしかな)

 

>春夕べ甍一枚外れをり

 (はるゆうべいらかいちまいはずれをり)

 

>真青なる帆船来たる聖五月

(まさおなるはんせんきたるせいごがつ)

 

>明易の片目のままの達磨かな

(あけやすのかためのままのだるまかな)

 

>穹破る容に竹の皮を脱ぐ

 (そらやぶるかたちにたけのかわをぬぐ)

 

>木苺の熟れて貌出す塩の道

 (きいちごのうれてかおだすしおのみち)

 

>水上の能舞台なりあやめ草

 (すいじょうののうぶたいないあやめくさ)

 

>青時雨マリオネットの糸ゆるむ

 (あおしぐれまりおねっとのいとゆるむ)

 

>琉金の南の海の夕日かな 

 (りゅうきんのみなみのうみのゆうひかな)

 

>心なしか空開いてゐる夕立前

 (こころなしかそらあいているゆだちまえ)

 

>太陽を盗み取つたる黒揚羽

 (たいようをぬすみとったるくろあげは)

 

>裏山の雨連なれり百日紅

 (うらやまのあめつらなれりさるすべり)

 

>夕焼けを使ひ切つたる作業船

 (ゆうやけをつかいきったるさぎょうせん)

 

>七夕や銅画の街にパン買うて

 (たなばたやどうがのまちにぱんかうて)

 

>天高し一つづつ弾つ調律師

 (てんたかしひとつづつうつちょうりつし)

 

>吾亦紅祖母と似し娘の眉太し

 (われもこうそぼとにしこのまゆふとし)

 

>焼鯊や陸奥の山高くなる

 (やけはぜやみちのくのやまたかくなる)

 

>紅葉散るたび遠くなり母の耳

 (もみじちるたびとおくなりははのみみ)

 

>煌めける傘引つ提げて枯野かな

 (きれめけるかさひっさげてかれのかな)

 

>藁を綯ふ掌厚き父想ふ

 (わらをなうてのひらあつきちちおもう)

 

次回は2006年代へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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令和元年5月1日です 互いに健康に

>令和元年5月1日です。互いに健康に。

 

>平成最後の宮城県俳句大会が4月29日にありました。

 

 応募作品は全滅でした。

 

>失礼ですが、応募作品を載せますね。

 

「2019 県俳句大会」応募作 

>晩鐘や春夕焼けの土に撒く

>見ることにこころの至る弥生かな

>鶯や泣くにまかせよ泣く子には

>八月やくり返し聴くソノ・シート

>大陸や黄砂より出づ父の貌

>春風や夢に虚子先生の来て

>師を遠く見る眸も一縷萩根分

>青一天の墜ちきたり抱卵期

>雁帰る民族絶えて言葉絶え

>鷹鳩と化して戦士の消えし街

>墓洗ひつゝ訛りを塗り込みぬ

>くるぶしを佳き押す土や種を撒く

>花の夜の道の果てなる虚子忌かな

>アメリカ大陸のなき地球儀ガリレオ忌

>まくなぎの骸と土とかよひあふ

>月の出やあぢさゐは毬育ちつつ

>虚子の忌や女性はつよき言を言ふ  」

 

>尚選者12名特選3句 入選⑮句 計120句

 応募作品981句

 

 河北新報賞は

>河口より潮の匂いし春ショール

 

でしたね。

 

>それにしても今年の会場係は疲れました。

 それにしてもに懇親会、二次会と大変楽しい時を過ごしました。

 

 

 

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