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句集「福島」 Ⅲ章 福島2017

>句集 「福島」 赤間 学著  朔出叛  H30.11.1 刊行
>Ⅲ章 福島2017
>あの日より水仙は我が地震(ない)の花
>一片の凍(い)てし乾(かん)パン忘れまい
>避難所のふるさと語る吊(つる)し雛(ひな)
>地震に津波に耐へ被爆鳥雲(とりくも)に
>野馬追(のまおい)の風になりたる馬の子よ
>福島のあしたの空へ菊根分(きくねわけ)
>溝浚(みぞさら)ふ人ら春日(はるび)の中に居(お)り
>桜東風(さくらこち)解体進む仮設かな
>子に伝ふ被曝のようす花の雨
>猪檻(ししおり)の置かれ落花(らっか)の始まりぬ
>床に膝(ひざ)給ふ行幸(ぎょうこう)夏の月
>決壊の溜池(ためいけ)ぬらす蛍かな
>百日紅(さるすべり)昔のままの水飲場
>夏霧の晴れて野馬追帰省バス
>来て知るや向日葵(ひまわり)の空の高さを
>福島の火蛾(ひが)にならねばならぬかな
>一時帰宅花野の雨となりにけり
>爽やかに眸(め)にて聴きゐるボランティア
>父母を沖に見しより星月夜
>秋天(しゅうてん)や福島ザブザブ洗ひたし
>原発事故に遭(あ)へどなほ鮭遡上(さけそじょう)
>開通の線路のきしみ雁渡(かりわた)る
>被災者のその後聞きゐる夜長(よなが)かな
>福島や復興の灯の牡丹焚(ぼたんた)き
>里神楽(さとかぐら)海に呑(の)まれし魂(たま)も来(こ)し
>除染後の墓地に冬日の移りけり
>一行の詩(うた)の祈りや冬の星
>去年今年(こぞことし)消してはならぬ村ひとつ
>白鳥帰るいまだ不明者ゐる海を
>種芋(たねいも)を歩幅に合はせ植ゑにけり

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