« 杜の都の早慶戦ー仙台一高2:と仙台二高3の野球定期戦 | トップページ | 1号機炉心溶解(メルトダウン)、まさか早、津波4時間後! »

なぜ進まぬ瓦礫の撤去ー石巻市、宮城県、

なぜ進まぬ瓦礫の撤去ー石巻市、宮城県、 5月15日

東日本大震災の仙台東部道路を運転してみたが、海側は 遠目
にも瓦礫の撤去が進んでいない。
 2ヶ月を過ぎて、なぜ瓦礫の撤去がなされていないのだるう。
テレビ放送を見ていても、津波で流された家屋や工場の瓦礫が
至る所で山積みのままに放置されている。
1ヶ月前と比べても、2ヶ月を経った今も変わらない風景である。

仙台市では、青葉区の震災ごみ仮置き場が火事になり、各区の
震災ごみ集積所には、5月10日頃から置けなくなった。
火事が発生したことで、近隣の住民から苦情が殺到してことから、
市は突然、ごみ焼却所に車で直接運んで処分するように指示した。
火事で住民がすぐに反応して、仙台市に苦情が殺到したが、東北
の各被災地の住民は、都会と違ってクレーマーを好まない。
しかし、この瓦礫の撤去のスピード感のなさはクレーマーになって
もいい。

少し調べてみると、瓦礫の災害廃棄物の量の割合は宮城県が63%、
岩手県が24%、福島県が12%である。
特に石巻市は岩手県内と同量の瓦礫があるが、未だ、4%の撤去しか
進んでいない。
福島原発地区の放射能漏れで、足も入れられず、手のつけられない
地区とは違うのに。
5月11日までに、瓦礫の撤去が終えた平均の割合は14%である。

国は瓦礫の撤去は各市町村に任せているということであるが、石巻市
のように行政も被災のままで、復旧も復興も手が出せない状況である。
国は金を出すというが、非常事態である認識がないからだが、瓦礫の
撤去も、国が超法規的に、機動的に撤去すべきである。

3年前の5月12日、中国四川省地震(死者数7万人)の被災地は、
3年間で復興を勝ち得た。
地震時、9時間後には、現地で温家宝国務院総理が指揮をとり、
胡錦濤総書記が全権を温家宝に与えて、国家としてして被災者救済
をスピード感をもって行った。
日本の医師や救助隊も24時間以内に現地に入り、死亡した
被災者に黙祷している姿が中国人の感銘を得た話が思い出される。

なぜ瓦礫の撤去が遅いのか、原因ははっきりしている。
瓦礫の撤去は、地元自治体任せであり、その撤去者は、地元の
廃棄物処分の許可を得たダンプを持つ建設業者だけに、さらに口頭
で、随意で、契約書も後回しにしながら、毎日出動した重機、ダンプ、
作業員の日雇い払い形式で作業を委託していることに原因がある。
つまり、地元任せの作業が遅れを助長している。

3月20日頃から、大震災ですぐに対応したのは、全国規模のゼネコン
であるが、国の災害調査の前に、以前施工した施設の調査を各社が
まとめあげて、復旧の今後の仕事の篩分けを行った。
ゼネコンは安定経営の為に、受注の大波を受けないように、計画的
に受注していきたいという意図がある。
この大震災を受けて、無理な受注競争を控え、10数年来の経営危機
からの脱出、さらに経営基盤の安定化を図ることに最大の関心がある。
それは、建設業の発展の為には、納得できる対応と思われるが。

一方、3月末には、築造物の復旧の国の方針がでたが、その内容は、
被災状況の調査を3ヶ月以内を目途に行いながら、その復旧工事の
中規模クラス(工事費として、9億円以下程度)の工事に分割して
発注し、地元のゼネコンに仕事が回るように配慮することに決定した。
その意図は、復旧のスピードより、地元ゼネコン(集票マシーン)救済
として、5~10年計画の長いスパンで仕事が配分されて、建設会社
の安定雇用、安定経営基盤を図りやすくする為の施策である。
国の考え方は、地域振興という美名のもとに、地元建設業者のこの
潤える時期を長く保ちたいという思惑と合致するのである。

中小建設業者も、廃棄物処理業者という看板が力を発揮する特権
(ダンプも許可と不許可車に分離される)に胡坐をかき、重機不足、
を起こしても、全国の業者に依頼はしない。
復旧のスピードより、地域でできる範囲で、長く仕事を継続すること
が最大の関心事である。
エゴといわれようが、ここ数年間は競争、競争で、倒産寸前で頑張っ
ていたのであるから、この保身術も納得できる。

このような大中小ごとの建設会社の事情があるので、瓦礫の撤去が
進まないのである。
大災害風旧工事を各地の建設業団体へ委託する仕組みなどはその
作業を地元で分け合う最たる仕組みである。
団体に加盟している建設会社がさらに、細分化して、地区ごとに分け
合い、融通しながら、無理をせず、仕事をこなしている。
そして、このシステムが大部分であり、まかりとおっている。
ドサクサ紛れに、口約束、丸投げなどのえげつない行政との癒着が
横行している。 
なるほど、石巻市の瓦礫撤去が他の地区に大きく遅れているのは、
石巻市建設業団体の結束が強いことを物語っている。
亀山市長がどのような考え方をしているか
村井知事がどのような考え方をしているか
石巻市選出の安住衆議院議員はこの瓦礫撤去の遅れを、どのように
考えて、どのように対応するのか。
自衛隊などによる遺体の捜査が続いているので、遅れているとか、
仮置き場の用地確保が難しいとか、
民間の用地も探しているが、見つからないとか、
重機・人手がないか、いろいろ理由はあるだろうが、
石巻赤十字病院の医師からは、高齢者などに瓦礫による、肺炎、
感染症が蔓延し始めているという指摘もある。

瓦礫の撤去は、国の発動で、超法規的に素早く撤去すべし。
瓦礫の撤去を、建設業団体へ一括発注はすべきでない。
建設業者は、、目先の雇用確保を目指すのでなく、瓦礫の撤去を
一日も早くして、産業の復興に寄与しなければならない。
それを誘導するような行政の仕組みで工事を発注すべし。
行政は、瓦礫の撤去が最優先課題と心得るべし。

|

« 杜の都の早慶戦ー仙台一高2:と仙台二高3の野球定期戦 | トップページ | 1号機炉心溶解(メルトダウン)、まさか早、津波4時間後! »

コメント

瓦礫撤去はなぜすすまないをよませていただきました。7月2日現在も同じ様な状態でしょうか 私事で恐縮ですが、私は千葉在住で小さいな運送やをやっております。今不景気で従業員はなくひとりで営業ナンバーをつけた持込ドライバー状態です。先月末石巻の方が小松の移動式建設機械の教習所で一緒になりました。わが社に2.88トンパワーショベルがあります。今トラックは高速無料ですのでそれをトラックに担いでボランティアに行きたいと考えてます。色々教えてください。 又、上の文章の一部をまなぶさん部ログから抜粋としてtwitterでながさせていただいてよいですかちなみに私のIDは@delta6oです。

投稿: 大滝 | 2011年7月 2日 (土) 08時48分

1)石巻市ボランテイア受け入れは、
  石巻市災害ボランティアセンターへは電話で、受付し  てからね。地元の社会福祉協議会で災害保険を掛   けてから、来ると、すぐに応援できます。
  また、重機で来るさいは、地元で生活として、活動し  ている建設業会社との軋轢もあるので、ボラセンに   確認後、来てもらいたいと思います。
  http://gambappe.ecom-plat.jp/fbox.php?eid=10596
2)ツイッター等、いずれのメデアに登録して頂いて、か   まいません。
  一昨年は、利根川の柏市、野田市の利根運河河口  で渡河工事(橋梁)をしていました。
  大震災への思いやり、感謝します。
  

投稿: 赤間 学 | 2011年7月 2日 (土) 20時44分

被災者の健康と人権のため、一刻も早い処理を願うものです。もしよろしければ、こちらの情報を広めてもよろしいでしょうか?
ツイッターでの紹介ないしはブログへの転載などで周知したいと思います。
http://aoiazuma.cocolog-nifty.com/blog/

投稿: 葵東 | 2012年6月 5日 (火) 12時55分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504062/51674914

この記事へのトラックバック一覧です: なぜ進まぬ瓦礫の撤去ー石巻市、宮城県、:

« 杜の都の早慶戦ー仙台一高2:と仙台二高3の野球定期戦 | トップページ | 1号機炉心溶解(メルトダウン)、まさか早、津波4時間後! »